ネガティブな感情が発生する本当の理由!?

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感情の乱れ

 

私たちは、日常、ふとした場面で、

 ・気分が乗らない

 ・ヤル気や行動力が起こらない

といった ” 嫌な気持ち(ネガティブな感情)” になるときがあります。

 

あなたは、

どのようなときに、

どのような嫌な気持ちになったりしますか?

 

たとえば、

 

 ・思いどおりにことが運ばない

 ・苦手な人と会わなければならない

 ・急ぎの仕事を突然振られた

 ・新しいことに挑まなければならない

 ・重大な局面に対応しなければならないなど

 

のときに、出来事、自分や他人に対して、

 

攻撃的な気持ち(イライラ、怒り、妬みなど)

 

張り詰めた気持ち(緊張、心配、不安など)

 

沈んだ気持ち(落胆、不運、悲しみ、億劫、消極的になるなど)

 

になった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 

日頃、私たちが直面するネガティブな感情を大きく分けると、主にこれら3種類だと言われており、私たちの身体面や精神面に次のような兆候をもたらします。

 

・身体面

手が汗ばむ、心臓がバクバクする、口がカラカラになる、トイレに行きたくなる、胃がムカムカする、筋肉が硬直する、へとへとになる、痛みを感じる、泣く、わめくなど

 

・精神面

イライラする、集中できない、心配になる、恐怖を感じる、混乱する、わびしさを感じる、判断できなくなるなど

 

このようなネガティブな感情を上手にコントロールするためにも、まず、感情が発生する仕組みについて知っておくことが重要になります。

 

 

 

感情が発生する仕組み

 

私たちは五感を通じて、情報をキャッチし、その情報を脳に送ります。

キャッチした情報には、もともとは何の意味もついていません。単なる情報なのです。

この意味を持たない情報が脳に到達すると、私たちの脳は ”この情報” と “或る情報” との分析照合作業を始めます。”或る情報”というのは、私たちの脳に予め記憶されている過去の経験則にもとづいた類似情報、つまり人それぞれの持つ ”価値観、信念、ルール、常識” です。

この分析照合作業の結果、キャッチした情報への ”意味づけ” が行われ、脳が快・不快を判断し、”意味づけ” に沿った感情が生まれるのです。

 

私たちは、手鏡が割れたことを不吉の前兆と感じたり、流れ星を見たことを吉兆と感じたりします。鏡が割れたことも、流れ星を見たことも、私たちのその後の人生に大きな影響を及ぼすものではありません。

 

時や場所、体調や環境に応じて、受け止め方や ”意味づけ” の内容はまちまちである、ということを踏まえておきましょう。

 

 

ネガティブな感情が発生する3段階

ネガティブな感情が発生する過程をわかりやすく図化すると以下のようになります。

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まず、「出来事との遭遇」、例えば ”長年使い続けていた手鏡が割れる” という出来事が目の前で起きたとします。これが「出来事との遭遇」にあたります。偶然、何かが当たって割れてしまった、手鏡そのものの劣化が原因で割れてしまったなど、何らかの理由があって割れたと考えられますが、”割れた” という出来事自体には何の意味もない、どこででも起こりうる普通の事象です。

 

次の「出来事の意味づけ」というのが非常に重要なポイントになります。長年使い続けてかなり傷んでいたので、新しいのに買い替える良い機会だと捉えるのか、不吉なものとして捉えるかを決めるのはあくまでも自分だということです。

 

新しい手鏡に買い替える良い機会だと受けとめれば、ネガティブな感情は湧いてきません。愛着感から、「今日まで自分のためにありがとう」といった感謝の気持ちを生むかもしれません。その一方で、縁起でもないことと受けとめると、「最悪」「不吉」「ついてない」などと呟いてネガティブな感情をより一層強めてしまうこともあるわけです。

 

 

このように、出来事の “意味づけ” によって私たちの抱く感情は異なるのです。

 

上図はあくまでもネガティブな感情について記したものですが、ポジティブな感情も同じように3つの段階を経て発生するのです。

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ネガティブな ”意味づけ” を生む要素?? 

 

さきほどは、ネガティブな感情をもたらす要因は、出来事ではなく、それに対する本人の ”意味づけ” の内容にあると説明しました。

 

では、どのようなときに、私たちはネガティブな ”意味づけ” をするのでしょう?

それは、「○○するべき」「○○であってほしい」「○○でありたい」などのような自分が信じている『価値観、信念、ルール、常識』などが裏切られたときです。

 

例えば、「後輩は先輩を敬うべき」と思っている人が、その価値観と異なる状況に直面したら、おそらく悲しく悔しい気持ちになるでしょう。仮に、はなからそんなふうに思っていなければ、たとえ敬われなかったとしても、悲しく悔しい気持ちにはなっていましでしょう。

 

また、以前、初めて関西に行ったときのことです。

エスカレーターに乗る瞬間に、とまどいを覚えました。

東京出身の私は、エスカレーターは「右側を空ける」のが ”あたりまえ” だと思っていたのですが、関西では「左側を空ける」が常識だったからです。このとき、私のそれまでの価値観『エスカレーターは右側を空けるべき』が裏切られ、「おかしいよ(左側をあけるなんて)」という ”意味づけ” が行われ、その結果、”とまどい” や違和感を覚えたわけです。

 

このように価値観、信念、ルール、常識というものは、人や場所、体調や環境などの違いによって様々にスタイルを変えるものです。そして、私たちは自分の価値観などが裏切られたとき、言い方を変えると「自分の理想像と現実との間に何らかのギャップが生じたとき」に、ネガティブな “意味づけ” を行うのです。

逆に、ギャップがなければ、ネガティブではなくポジティブな ”意味づけ” が行われます。

 

そして、 ”意味づけ” の判断基準となる価値観などについて、あと2点重要なことをお伝えします。

まず1点目、『人が信じる価値感、信念、常識はそれを信じる本人にとっては正解』ということです。自分から見ておかしいと思えるものでも、世の中ではそれがまかり通っていることってあると思います。まさにそれがこのケースに当たります。

そして2点目、『その正解の幅が人によって、それぞれ異なる』ということです。たとえば、時間に関して、「時間は守るべき」という価値観については多くの人が同意してくれると思います。でも、人によって、時間を守るという解釈が、”オンタイム(ちょうど)でも構わない” という人もいれば、”5分前集合がMUST” という人もいます。そして、なかには “5分くらいなら遅れても構わない” という人も居る、ということです。

 

このように、「○○するべき」「○○であってほしい」「○○でありたい」などの価値観、信念、ルール、常識は人それぞれ異なるということ、その正解範囲も人それぞれ異なるということです。そして、その価値観(理想)と現実との間に齟齬が生じると、ネガティブな感情が生まれ、コミュニケーションがうまくいかなくなったり、揉め事が起こったりするのです。

 

価値観、信念、常識にこだわりすぎないように! 

人によって「○○するべき」「○○であってほしい」「○○でありたい」などの価値観、信念、ルール、常識が異なること、そしてその正解範囲も人それぞれ異なることがわかりました。

 

そして最後の重要ポイントが『価値観、信念、ルール、常識にこだわりすぎない』ということです。

 

自分の価値観などにこだわりすぎるということは、優先順位が自分ファースト(1番)になってしまいます。そんなときに、もし他の人が自分の価値観に賛同してくれないと、ネガティブな感情が生まれ、イライラして「どうしてわかってくれないんだ」などと語気を荒げて相手を罵ったり、責めたりしてしまいます。そして、ひどくなると、緊張が高まって、終いには喧嘩にもなりかねません。また、自分最優先のあまりに、他の人の価値観などを受け入れることもできずに、周りから反発をかって孤立する可能性も否定できません。しまいにはこのように、自分の価値観、信念、ルール、常識にこだわりすぎるほど、ネガティブな感情を抱きやすくなり、チームビルディングにおいて、人間関係においても良くない影響をもたらしてしまうのです。

 

したがって、自分の理想像と現実との間に何らかのギャップを感じたときこそ、意地を張らずに、そして会話がエスカレートしないように、心がけることも重要になってくるのです。

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

ネガティブな感情をもたらす大元の要因をつくり出していたのは「なんと、自分自身だった」という事実。

 

いささかガッカリされた方もいらっしゃるかもしれません。でも、自分自身に原因があるのだとすれば、対処しやすいと捉えることもできます。

 

感情をコントロールしていくためにも、感情の発生メカニズムと ”意味づけ” をもたらす自分の価値観、信念、ルール、常識など(「○○するべき」「○○であってほしい」「○○でありたい」)の洗い出しを、ぜひ一度試みてください。

 

私たちは、ひとりひとりそれぞれ心理的にも、知的にも、感情的にも異なります。

ですから、人は人、自分は自分というスタンスを常に念頭におき、いたずらに意地を張らず、心にゆとりをもって、他の人の価値観、信念、ルール、常識を客観視することも習慣づけてみましょう。ときには、その場は相手に譲って自分から土俵を降りてみることもひとつの方法といえるでしょう。

 

そうしているうちに、「自分の価値観にも例外はあった」、「そんな考え方もあるのか」などと気づく機会が増え、自分の視野、人間の幅を広げるきっかけにもなります。

 

素敵な人生のために、感情をぜひ味方につけましょう!

 

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